Charles-Henry Lebourgについて

 シェフシャルル


シェフのシャルルアンリ・ルブーグは、フランスのノルマンディ出身です。家族は、農場を経営しています。決して大きくはありませんが、そこでとれる果物や野菜、乳製品・畜産物の新鮮さと美味しさは、目を見張るものがあります。数多くの有名シェフがノルマンディ出身なのもうなづけます。

シェフが、原材料の新鮮さや質にこだわるのは、「テロワール(出身地)」によるものといえるでしょう。シャルルアンリは、4歳の時にはもう将来シェフになることを決めていました。母親と一緒にキッチンに立っては、一緒に料理をしたりケーキを焼いたりしていました。祖母の家を訪れたときにかいだケーキやシチューの匂いも幼少期の思い出として焼き付いています。

やがて、14歳になると、厨房で働き始めます。パリに出て、ブラッセリ―で2年間修業したのち、16歳でパリのシャンゼリゼ通りにあるジョエル・ロブションのキッチンで働く機会を得ました。ジョエル・ロブション氏は、世界で最も称賛されているミシュランの三ツ星シェフのひとりです。

18歳の時、フランスを離れる決心をし、ロンドンのジョエル・ロブションに移りました。シャルルは、新しい文化を学ぶ野心にあふれており、さらに2年後にはイタリアのローマに移ります。”Ristorante IL Pagliaccio"というミシュラン二つ星レストランに勤め、イタリアの文化に根差す奥深い料理のテクニックを学びます。こうして、彼の料理はさらに洗練されていきました。2年後には、ヨーロッパを離れ、アメリカに渡ります。

次なる地は、サンフランシスコ。韓国出身の著名なシェフ、コニー・リー氏の下で働き始めます。同氏のレストラン”Benu”は、ミシュランで三ツ星を獲得しており、フランス料理のテクニックと韓国料理を融合したファインダイニングとして、アメリカで名声を得ています。

アジア料理に惹かれたシャルルアンリは、さらなる経験を求め、ついに東京に移りました。まずは、銀座のミシュラン二つ星レストランに勤めましたが、まもなく、彼にとっても全く新しい挑戦の機会を得ることとなります。すべてのコースの前菜、メイン料理からデザートまでのすべてを彼自身がひとりで作り上げる赤坂の会員制レストラン”サロン・ド・ヴァン・プルミエ”に起ち上げから加わることになったのです。

このレストランのコンセプトは、彼のフランス人の友人の経営する農園から取り寄せたオーガニック野菜を使った色鮮やかなアーティスティックなモダンフレンチでした。月ごとに替わるメニューには、季節ごとの旬な野菜がふんだんに取り入れられていました。このレストランを共に運営したのは、ジョエル・ロブションでエグゼクティブ・ソムリエ(ソムリエのトップ)を15年間務めた信国武洋氏です。しかし、コロナの影響等もあり店を閉じ、それぞれの食の道を追及していくこととなり、シェフは日本に残ってさらに和食文化への理解を深める道を選びます。

そして2021年、ついに現在28歳となったシェフは、子供のころからの夢を自身の名を冠したこのタルトショップに結実させることとしました。シャルルアンリ・ルブーグは、日本のハイクオリティな食材に敬意を払いつつ、フレンチのエレガンスとグルメとラグジュアリーを融合した、唯一無双のタルトショップです。